地震保険の衣類・寝具類の計算方法 | 保険Q&A | ほけん知恵袋

poipoiさん、こんにちは。

お考えの通りそんな訳ありません、
2/10×30%=15%になりますが、それ以前に靴下、Ｔシャツで破損汚損の査定ポイント取るのは相当難しいと思います。

私は居住地が仙台ですが、毎度毎度地震保険に助けられてますし、お客さんもそういう方が多いです。地震保険については地域性もありますが、一撃で10年分くらいの保険料は出たりします、私はマンション済みですが、共有部が一部損になったので専有部には全く被害がありませんでしたが保険金をもらっております。それも短期間で2回もらっているのですでに一生分の地震保険料を受け取り済みです。

2022-07-16

poipoi様

こんにちは、保険代理店ワールドフィナンシャルの小川健一です。
地震保険におけるご質問ですね。

今年の３月に宮城県・福島県を中心とした地震（最大震度６強）以降、地震保険についてのお問合せが増えてきており、またこの数か月では実際の地震での被害に対する地震保険の評価（被害に対する判定）の質問が多くなっています（この数か月で現地確認結果が出てきたことに起因しているようです）。

さて、今回は地震保険での家財での判定についてのご質問ですね。

地震保険は火災保険とは異なり、被害金額というより被害割合（程度）で判断します。
また家財については被害にあった家財の価値ではなく被害の程度で判断します。
判断にわたっては個数ではなく各分類・各品目別に分けて被害の程度を判断していきます。

査定にあたっては、分類・品目で分けて計算しますので、同じ品目であれば枚数・購入価格は関係ありません。
食器が１０枚駄目になっても、１％×１０枚＝１０％ではなく品目別の割合である１％です。

また同じ分類になるものは分類別での上限割合があります。
例えば、電気器具類の分類中で品目で分けて１２品目あったとしても２．５％×１２品目＝３０％とはならず分類上限の２０％となります。

分類は、「食器陶器類」「電気器具類」「家具類」「身の回り品その他」「衣類寝具類」の５つ。
品目は下記の通り分類別になります。

食器陶器類：食器、陶器置物、食料品、調理器具、漆器、各１%、最大５%
電気器具類：電子レンジ・オーブン、ステレオ・コンポ、パソコン・ワープロ、テレビ、ファンヒータ・エアコン、冷蔵庫、掃除機、各２．５％、最大２０%
家具類：食器戸棚、和洋整理ダンス、サイドボード、机・イス、食道セット、各４%、最大２０％
身の回り品その他：眼鏡、カメラ、書籍、ＣＤ・レコード・テープ類、人形、靴、カバン、スポーツ・レジャー用品、ピアノ、装身具、各２．５％、最大２５%
衣類寝具類：衣類、寝具、各１５%、最大３０％

今回、poipoi様が例として挙げたものはいずれも衣類寝具類（最大３０％）の分類枠になります。
そして靴下・Tシャツとも「衣類」の品目になるので、仮に何点ダメになっても１５％です。
※分類別・品目別での被害の有無です、数ではないのです。

そして上記で出した総合計の被害割合を下記にあてはめます。
・全損：損害額が家財全体の時価の８０%以上【家財の地震保険の保険金額の全額（時価額が限度）】
・大半損：損害額が家財全体の時価の６０%以上８０%未満【家財の地震保険の保険金額の６０%（時価額の６０%が限度）】
・小半損：損害額が家財全体の時価の３０%以上６０%未満【家財の地震保険の保険金額の３０%（時価額の３０%が限度）】
・一部損：損害額が家財全体の時価の１０%以上３０%未満【家財の地震保険の保険金額の５%（時価額の５%が限度）】

よって、今回の例の場合だと１５％ですので「一部損」の判定となり、地震保険の保険金額の５％が給付となります。

地震保険は被害に対し、元に戻す（原状回復）を目的とはしておらず、被災者の生活の安定を目的としているのです。
加入されるか否かは各々の方々のお考えになりますが、個人的には加入された方が良いと思います。
また、近年の家屋は丈夫になっているので耐震性が高くなっている一方で、必ずしも家財が強くなっているわけではなく、その中で被害の程度によってですが、保険金が出るのは大変助かるからです。

ご不明な点・追加のご質問等がございましたら、お気軽に当サイト（ほけん知恵袋）をご活用頂ければと存じます。

2022-07-16