生命保険の加入率はどのくらい?年齢・世帯・ライフステージ別に割合と保険料を調査!
生命保険は人によって必要性が異なります。では、実際にどの程度の人が生命保険に加入し、いくらの保険料を支払っているのでしょうか?本記事では、年齢・世帯年収・ライフステージ別に生命保険の加入率と保険料の相場を解説します。生命保険を見直す際のポイントも紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
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生命保険の加入率は?
まずは、年代別・世帯年収別・ライフステージ別の生命保険加入率を解説します。
年齢別
世帯主の年齢別にみた夫婦の生命保険(民保・簡保・JA・県民共済・生協等)の加入率は、以下のとおりです。
世帯主の年齢 | 世帯主・配偶者ともに加入 | 世帯主のみ加入 | 配偶者のみ加入 | 世帯主・配偶者ともに未加入 |
29歳以下 | 54.5% | 7.8% | 2.6% | 35.1% |
30~34歳 | 76.3% | 11.3% | 0.5% | 11.8% |
35~39歳 | 72.8% | 10.4% | 2.5% | 14.3% |
40~44歳 | 80.5% | 8.8% | 2.1% | 8.5% |
45~49歳 | 82.5% | 8.7% | 1.6% | 7.1% |
50~54歳 | 82.2% | 9.2% | 0.9% | 7.7% |
55~59歳 | 86.7% | 5.8% | 0.6% | 6.8% |
60~64歳 | 84.3% | 7.0% | 2.0% | 6.7% |
65~69歳 | 85.1% | 6.6% | 0.5% | 7.7% |
70~74歳 | 78.0% | 5.6% | 3.3% | 13.0% |
75~79歳 | 72.1% | 9.3% | 2.7% | 15.9% |
80~84歳 | 60.6% | 10.9% | 6.7% | 21.8% |
85~89歳 | 51.6% | 6.3% | 6.3% | 35.9% |
90歳以上 | 20.0% | 10.0% | 0.0% | 70.0% |
全体 | 78.3% | 8.2% | 2.1% | 11.5% |
出典:生命保険文化センター「2021(令和3)年度生命保険に関する全国実態調査」
30歳以降の世代で、一気に加入率は増加します。特に世帯主が55~59歳の世帯は加入率が高く、夫婦ともに生命保険に加入するのは10世帯中約8.5世帯です。また、全体で見ても約80%が夫婦ともに生命保険へ加入しており、生命保険の加入率は非常に高くなっています。
世帯年収別
世帯年収別にみた夫婦の生命保険(民保・簡保・JA・県民共済・生協等)の加入率は、以下のとおりです。
世帯年収 | 世帯主・配偶者ともに加入 | 世帯主のみ加入 | 配偶者のみ加入 | 世帯主・配偶者ともに未加入 |
200万円未満 | 67.9% | 5.8% | 2.2% | 24.1% |
200~300万円未満 | 70.3% | 9.1% | 2.5% | 18.0% |
300~400万円未満 | 74.2% | 8.3% | 2.9% | 14.6% |
400~500万円未満 | 77.3% | 8.6% | 2.8% | 11.4% |
500~600万円未満 | 81.8% | 7.6% | 1.0% | 9.6% |
600~700万円未満 | 78.0% | 12.5% | 1.3% | 8.2% |
700~1000万円未満 | 85.5% | 6.9% | 1.2% | 6.4% |
1000万円以上 | 81.0% | 7.7% | 2.0% | 9.4% |
全体 | 78.3% | 8.2% | 2.1% | 11.5% |
出典:生命保険文化センター「2021(令和3)年度生命保険に関する全国実態調査」
世帯年収700~1,000万円の世帯が、夫婦ともに生命保険へ加入する割合がもっとも高くなっています。一方で、世帯年収200万円未満の世帯は夫婦ともに生命保険へ加入する割合がもっとも低いことがわかります。保険料を支払う余裕がなく、生命保険に加入できない世帯が一定数あると予想できるでしょう。
ライフステージ別
ライフステージ別にみた夫婦・子どもの生命保険(民保・簡保・JA・県民共済・生協等)の加入率は、以下のとおりです。
ライフステージ | 世帯主の加入率 | 配偶者の加入率 | 子ども(未婚で就職前)の加入率 |
夫婦のみ(40歳未満) | 65.6% | 55.9% | ー |
夫婦のみ(40~59歳) | 87.6% | 81.8% | ー |
末子が乳児 | 83.3% | 74.6% | 25.0% |
末子が保育園児・幼稚園児 | 89.3% | 81.4% | 39.5% |
末子が小・中学校 | 89.6% | 83.4% | 55.3% |
末子が高校・短大・大学生 | 90.3% | 86.2% | 51.2% |
末子が就学終了 | 84.5% | 80.5% | ー |
働いている高齢夫婦(60歳以上) | 89.1% | 84.0% | ー |
無職の高齢夫婦(60歳以上) | 78.0% | 73.4% | ー |
出典:生命保険文化センター「2021(令和3)年度生命保険に関する全国実態調査」
末子が高校生~大学生の世帯における親の生命保険加入率は、各ライフステージの中でもっとも高くなっています。万が一の際に、子どもの高額な教育費に備えることを目的に加入する人が多いと考えられます。一方で、子どものいない40歳未満の夫婦のみの世帯は、生命保険への加入率が低いです。
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生命保険料の相場は?
ここからは、年齢・世帯年収・ライフステージ別の生命保険料の相場を解説します。
年齢別
世帯主の年齢別にみる世帯年間生命保険料(民保・簡保・JA・県民共済・生協等)は、以下のとおりです。
世帯主の年齢 | 世帯年間払込保険料 |
29歳以下 | 21万5,000円 |
30~34歳 | 26万2,000円 |
35~39歳 | 38万2,000円 |
40~44歳 | 34万8,000円 |
45~49歳 | 37万5,000円 |
50~54歳 | 43万2,000円 |
55~59歳 | 43万6,000円 |
60~64歳 | 38万4,000円 |
65~69歳 | 43万6,000円 |
70~74歳 | 33万7,000円 |
75~79歳 | 31万4,000円 |
80~84歳 | 28万6,000円 |
85~89歳 | 35万8,000円 |
90歳以上 | 25万6,000円 |
全体 | 37万1,000円 |
出典:生命保険文化センター「2021(令和3)年度生命保険に関する全国実態調査」
世帯主の年齢が「55~59歳」と「65~69歳」の世帯の年間保険料が、もっとも高額です。この年齢の世帯は、夫婦ともに生命保険へ加入する割合が高い上位2つの世代です。そのため、生命保険加入率の高さと年間保険料の高さが相関していることがわかります。
世帯年収別
世帯年収別にみる世帯年間払込保険料(民保・簡保・JA・県民共済・生協等)は、以下のとおりです。
世帯年収 | 世帯年間払込保険料 |
200万円未満 | 20万5,000円 |
200~300万円未満 | 28万円 |
300~400万円未満 | 31万5,000円 |
400~500万円未満 | 30万6,000円 |
500~600万円未満 | 31万9,000円 |
600~700万円未満 | 32万9,000円 |
700~1000万円未満 | 43万4,000円 |
1000万円以上 | 57万9,000円 |
出典:生命保険文化センター「2021(令和3)年度生命保険に関する全国実態調査」
世帯年収が上がるほど、年間に支払う生命保険料も増加傾向にあります。世帯年収1,000万円以上の世帯が年間に支払う生命保険料は、約60万円です。
世帯年収に占める生命保険料の割合でみると、世帯年収200万円未満の世帯は年収の10%以上を保険料として支払っています。これに対し、年収1,000万円以上の世帯は、年収の6%未満しか保険料に使っていません。
ライフステージ別
ライフステージ別にみる世帯年間払込保険料(民保・簡保・JA・県民共済・生協等)は以下のとおりです。
ライフステージ | 世帯年間払込保険料 |
夫婦のみ(40歳未満) | 21万円 |
夫婦のみ(40~59歳) | 37万4,000円 |
末子が乳児 | 33万2,000円 |
末子が保育園児・幼稚園児 | 40万2,000円 |
末子が小・中学校 | 36万9,000円 |
末子が高校・短大・大学生 | 36万3,000円 |
末子が就学終了 | 42万1,000円 |
働いている高齢夫婦(60歳以上) | 37万9,000円 |
無職の高齢夫婦(60歳以上) | 31万9,000円 |
出典:生命保険文化センター「2021(令和3)年度生命保険に関する全国実態調査」
就学中の子どもがいる世帯では、年間生命保険料は高額になります。生命保険加入率も同様に就学中の子どもがいる世帯の加入率が高いため、加入率と払込保険料は相関していることがわかります。
生命保険の加入や見直しのポイントは?
最後に、生命保険に加入すべき人や必要性の薄い人、生命保険を見直す際のポイントを解説します。
生命保険に加入すべき人
生命保険に加入すべき人は、男女関わらず自分の死亡により生活に困る家族や親族がいる人です。子育て世代は、生命保険に加入すべき人の代表例でしょう。自分が死亡して収入がなくなった場合に子どもの教育費が賄えないのであれば、生命保険の必要性は高いといえます。
生命保険に加入する必要性が薄い人
生命保険の必要性が薄いのは、自分が死亡しても困る家族や親族がいない人です。一人暮らしをしているのであれば、生命保険の必要性がより薄いといえるでしょう。
生命保険を見直すポイント
生命保険は一度契約して終わりではなく、定期的に保障の見直しが必要です。ライフステージにより、必要な保障は変化します。そのため、対象のライフステージに合わせて保障を見直すことがポイントです。例えば、子どもが大学を卒業して就職したケースでは、高額な保障は不要になるでしょう。
また、男女による違いもあります。女性は妊娠前の医療保険加入がおすすめです。妊娠後に医療保険へ加入すると、異常分娩などの保障を削減される場合があります。個人ごとに見直すタイミングや必要な保障は異なるため、自分にどのような保障が必要なのかを定期的に確認しましょう。
まとめ
生命保険の加入率や保険料の相場は、世代や世帯年収・ライフステージによって異なります。そのため、生命保険は定期的な見直しが必要です。ぜひ、自分自身の生命保険加入状況と照らし合わせてみてください。定期的に保険を見直し、最適な保障に保険をアップデートしていきましょう。