個人年金保険は40代からでは遅いの?最適な選び方とおすすめを5つ紹介

40代個人年金保険

個人年金保険は40代からでは遅いの?最適な選び方とおすすめを5つ紹介

40代になると、多くの人が老後の生活を考え始めます。「個人年金保険」は老後の資金対策として有効な選択肢とされています。しかし、40代からの加入では遅いのでしょうか?本記事では、40代から個人年金保険に加入する際のポイントや、おすすめの個人年金保険を5つ紹介します。

目次

個人年金保険は40代からでは遅い?

個人年金保険は民間の保険で、公的年金に上乗せして加入します。保険料を支払うことで、一定の年齢になった際に年金を受け取れます。この個人年金保険は、老後対策として有効です。40代からの加入でも、十分な老後対策ができます。

ただし、50代以降になると個人年金保険への加入の難易度は高くなります。そのため、40代のうちに加入しておくのがおすすめです。

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40代からでも個人年金保険を始めるべき理由

ここからは、老後の生活に向けて、40代からでも個人年金保険へ加入するべき理由を解説します。

節税効果が大きい

40代は、一般的に個人年金保険の加入による節税効果が大きいです。個人年金保険の支払保険料は「生命保険料控除」の対象となります。生命保険料控除は年間保険料の一定額を所得から控除できる制度で、所得税と住民税の節税が可能です。

年間支払保険料に応じた、所得税における生命保険料控除の金額は以下のとおりとなります。

所得税の生命保険料控除(2012年1月1日以後に締結した契約)

年間の支払保険料生命保険料控除額
2万円以下支払保険料の全額
2万円超4万円以下支払保険料×1/2+1万円
4万円超8万円以下支払保険料×1/4+2万円
8万円超一律4万円

出典:国税庁「No.1140 生命保険料控除

年間6万円の個人年金保険料(2012年1月1日以降に締結した契約)を支払う場合、所得税の計算における所得控除額は3万5000円(6万円×1/4+2万円)です。年間支払保険料が同じであれば所得控除額は一律ですが、所得税率によって節税効果は異なります。

例えば、所得税率が5%の人は節税額が1750円(3万5000円×5%)です。一方、所得税率が20%の人の節税額は7000円(3万5000円×20%)になります。所得や年収が多い人ほど、所得税率は高くなります。課税される所得金額ごとの所得税率は、以下のとおりです。

所得税率

課税される所得金額所得税率
1,000円から194万9,000円まで5%
195万円から329万9,000円まで10%
330万円から694万9,000円まで20%
695万円から899万9,000円まで23%
900万円から1,799万9,000円まで33%
1,800万円から3,999万9,000円まで40%
4,000万円以上45%

出典:国税庁「No.2260 所得税率の税率

一般的に、40代は20代や30代と比べて年収や所得が多いため、所得税率は高くなります。よって、個人年金保険加入による節税効果が大きくなるのです。

無理なく毎月の保険料支払いができる

個人年金保険料を月払いや年払いで支払う場合、振込期間が長いほど毎月の保険料は安くなります。40代から加入すると原則振込期間が20年から25年ほどあるため、毎月の保険料を無理なく支払えるでしょう。

ただし、50代や60代での加入になると振込期間が短くなり、一度で支払う保険料は高額となります。比較的簡単にコツコツ保険料の支払をしたい人は、40代までに個人年金保険へ加入しておきましょう。

預金だけでは資産の目減りするリスクがある

現在の日本は低金利のため、銀行預金のみではほとんどお金が増えません。一方で、物価は上昇傾向です。物価上昇が続く中で資産額が変わらないと、実質的な資産価値は目減りしてしまいます。

個人年金保険は、預けた保険料よりも受け取れる保険金が上回る(返戻率が高い)商品が多いです。そのため、個人年金保険への加入により、物価上昇による資産の目減りへの対策ができます。ただし、物価上昇率が個人年金保険の返戻率を上回る場合には、資産の目減りするリスクがあることも覚えておきましょう。

40代の個人年金保険加入率

生命保険文化センター「2022(令和4年)年度生活保障に関する調査」によると、個人年金保険の加入率は以下のとおりです。

個人年金保険加入率(民間の生命保険会社・郵便局・JA(農協)・県民共済・生協等)

年齢男性の加入率女性の加入率
20歳代11.5%9.5%
30歳代23.0%22.9%
40歳代22.7%22.7%
50歳代23.7%25.2%
60歳代19.2%22.4%
70歳代8.7%12.5%

出典:生命保険文化センター「2022(令和4年)年度生活保障に関する調査

40代の約4〜5人に1人が個人年金保険に加入しています。20代と比べて加入率は2倍以上です。

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個人年金保険の最適な選び方

ここからは、40代の個人年金保険の最適な選び方を紹介します。

返戻率を確認する

最適な個人年金保険を選ぶためには、返戻率を確認しましょう。返戻率とは、払い込んだ保険料の総額に対して受け取る保険金の割合を示したものです。100万円の保険料を総額で支払って103万円の保険金を受け取る場合、返戻率は103%(103万円÷100万円)となります。できるだけ、返戻率の高い個人年金保険を選びましょう。

返戻率が100%を下回っている場合、支払った保険料の総額よりも受け取れる保険金が少ないため注意してください。また、返戻率を上げるポイントは「できるだけ早く個人年金保険へ加入すること」です。保険料の払込期間が長いほど、一般的に返戻率は高くなります。ぜひ、返戻率の高い商品にできるだけ早い段階での加入を検討してみてください。

受取期間で判断する

個人年金保険の最適な選び方として「受取期間」への注目も必要です。個人年金保険は、受取期間によって「有期年金」「確定申告」「終身年金」の3種類があります。

それぞれの特徴は、以下のとおりです。

有期年金

有期年金は、契約時に定めた期間のみ年金が支給される個人年金保険です。被保険者が死亡した際には、保険金(年金)の支払いはストップします。有期年金は、受給期間を限定して保険料を抑えられることがメリットです。

一方で、受給期間が終了すると、年金の支払いが終わってしまいます。そのため、もらった年金は全額使うのでなく一定額を貯金などへ回すことがおすすめです。

確定年金

確定年金は、生死に関わらず契約時に定めた期間は年金の支給が続く個人年金保険です。受給期間内に被保険者が死亡した場合は、契約時に定めた後続年金受取人が年金を受給します。被保険者が死亡後も年金の支給は続くため、有期年金よりも保険料が高く設定されています。

終身年金

終身年金は、生きている限り年金の支給が続く個人年金保険です。支給期間に制限がないため、長生きリスクに備えられます。一方で、有期年金や確定年金よりも保険料は高額です。

保険料を多く支払うことが可能な人は、生きている限り年金をもらえる終身年金を選択しましょう。

リスクを取るかで判断する

個人年金保険には、契約時に受け取れる年金の金額(予定利率)が決まっている定額型と、運用成績によって変わる変動型があります。定額型は確実な金額を受け取れますが、返戻率は一般的に低いです。

一方で、変動型は運用成績次第で返戻率が高くなりますが、元本割れのリスクもあります。どのくらいリスクを取れるかで、定額型か変動型かを選びましょう。

過去の実績を確認する

変動型の個人年金保険では、運用成績次第で将来受け取れる年金額が決まります。そのため、過去の運用実績の確認がおすすめです。将来も過去の運用成績どおりになるわけではありませんが、一つの指標として確認するようにしましょう。

税制適格特約の要件を満たしているか確認する

個人年金保険で支払った保険料は「生命保険料控除」の対象となり、所得税と住民税の節税が可能です。ただし、生命保険料控除の適用には「税制適格特約」の付帯が必要となります。税制適格特約を付帯できる個人年金保険の要件は、以下のとおりです。

  • 保険料の振込期間が10年以上
  • 年金の受取人が保険料を払い込む本人かその配偶者
  • 年金の受取期間が10年以上

個人年金保険を契約する際には、上記の要件を満たしているか確認しましょう。

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40代におすすめの個人年金保険5つ

ここからは、40代におすすめの個人年金保険を5つ紹介します。

マニュライフ生命「こだわり個人年金」

マニュライフ生命の「こだわり個人年金」は、支払保険料を外貨で運用する変額保険となっています。米ドルか豪ドルのいずれかで運用をおこない、運用成果に応じてもらえる年金額が変動する仕組みです。大きく老後資産を増やしたい人に、おすすめといえるでしょう。

こだわり個人年金

明治安田生命「年金かけはし」

明治安田生命の「年金かけはし」は、年金受取期間が5年もしくは10年の確定年金(定額型)となっています。45歳男性が65歳まで保険料を払い込んで、65歳から10年間保険金を受け取る場合の返戻率は101.9%です。女性の場合は、返戻率が102.0%となっています。

保険料を抑えて多くの年金を受け取りたい人は、ぜひ明治安田生命の「年金かけはし」を検討してみてください。

年金かけはし

日本生命「みらいのカタチ 年金保険」

日本生命の「みらいのカタチ 年金保険」は、確定年金以外にも終身年金を選択できます。選択可能な年金の受取方法は、以下のとおりです。

  • 5年確定年金
  • 10年確定年金
  • 15年確定年金
  • 10年保証期間付終身年金

10年保証期間付終身年金は、被保険者が生きている限り同額を受給できる個人年金保険です。受給期間が10年に満たず被保険者が死亡した場合は、保証期間(10年)の残存期間に対する死亡一時金が遺族などに支払われます。確定年金の返戻率も高いため、効率よく確定年金に加入したい人や終身年金へ入りたい人におすすめです。

みらいのカタチ 年金保険

住友生命「たのしみ未来」

住友生命の「たのしみ未来」は、ライフプランに合わせて保険料払込期間などを自由に設定できる確定年金となっています。最長75歳まで契約が可能で、保険料払込満了年齢も最長85歳と長いことが特徴です。40歳で契約し60歳で保険料の払込を終了して年金受取を開始する場合、返戻率は男女ともに102.9%となっています。

保険料の払込期間を自由に設定したい人や高い返戻率を希望する人は、ぜひ検討してみてください。

たのしみ未来

三井住友海上あいおい生命「&LIFE 個人年金保険」

三井住友海上あいおい生命の「&LIFE 個人年金保険」は、確定年金に加えて10年保証期間付終身年金も契約できます。10年間保証期間付終身年金を40歳男性が契約し、65歳まで保険料を払い込んで年間30万円の年金受取を開始する場合の保険料は月2万2,248円です。

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まとめ

40代からでも個人年金保険に加入することは遅くありません。主要な考慮点は自身の経済状況、将来の目標、そしてリスク許容度によって異なります。保険商品は非常に多種多様で、その内容を理解することは非常に重要です。

また、オンラインでの保険相談も可能になってきており、自宅からでも簡単に保険の専門家からアドバイスを受けることができます。保険選びに自信がない、あるいは保険が初めてという方は、専門家への相談を検討してみてください。適切なアドバイスによって、自身の目標に最も適した保険を見つけることができます。 

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