「うちはずっと同じ火災保険だけど、変える必要ってあるの?」
そう思っている方ほど、実は損をしているかもしれません。
火災保険は一度契約したら終わりではなく、「定期的な見直し」が必要な保険です。保険料の上昇、補償内容の変化、契約年数の短縮、住まいや家族構成の変化など、見直しをしないといざというときに「補償されない」「無駄に高い保険料を払っていた」と後悔する可能性があります。
この記事では、火災保険の見直しや乗り換えが必要な理由と最適なタイミング、変更する際のポイントや注意点まで、初心者にもわかりやすく解説します。
なぜ火災保険の見直しが必要なのか?
1. 火災保険料は近年、確実に値上がりしている
火災保険の保険料は、自然災害の増加や損害保険各社のリスク評価により、ここ数年で平均20~30%程度上がっています。
特に台風や大雨などの「風災・水災」による損害が増えており、保険会社の支払いリスクが増加。それにともなって保険料も上昇しているのです。
古い契約を放置していると、必要以上に高い保険料を払い続けていたり、補償が不足していたりする状態になっている可能性があります。
2. 2022年以降は「最長5年契約」に変更
以前は10年契約が主流でしたが、現在の火災保険は最長5年までしか契約できません。更新のタイミングが増える=見直しの機会が増えるということでもあります。
更新時に見直さないままだと、新しい条件や家の状況に合っていない補償をそのまま続けてしまうことに。
3. 生活スタイルの変化に補償が追いついていない可能性も
子どもの独立、ペットの飼育、住宅のリフォームなど、生活の変化は補償内容にも影響します。例えば、オール電化住宅にしたのに「電気的事故」の補償が入っていない、というケースでは、トラブル時に保険金が下りません。
火災保険の見直しに最適なタイミングとは?
✅ 保険の更新時
更新通知が届いたら、そのタイミングで見直しを行うのがベスト。複数社の見積もりを比較し、保険料の節約や補償の最適化ができます。
✅ 住宅を購入・引っ越ししたとき
新たに火災保険に入る必要があるため、この機会に最適な保険を比較検討しましょう。
✅ 住宅のリフォームをしたとき
耐震補強や設備の変更があると、補償対象が変わる可能性があります。家の価値に応じた補償額に修正することで、万一の損失もカバーできます。
✅ 家族構成に変化があったとき
子どもが独立して家財が減った、高齢の親との同居が始まったなど、補償ニーズが変わる時期です。
火災保険の乗り換えは簡単?その手順と注意点
実は、火災保険は途中解約・乗り換えが可能。
残りの保険期間がある場合でも、未経過分の保険料は日割りで返金されるのが一般的です。
🔄 乗り換えの基本ステップ
- 現在の契約内容(補償・保険期間)を確認
- 他社から複数の見積もりを取り、補償内容と保険料を比較
- 新しい保険に申し込み
- 新契約が有効になるタイミングで、旧契約を解約
🚨 乗り換え時の注意点
- 保険が「二重契約」や「無保険状態」にならないよう、切り替え日は慎重に設定。
- ローン付帯火災保険に加入している場合、勝手に解約できないことがあるので、金融機関に相談が必要。
見直しで押さえるべき5つのチェックポイント
1. 補償範囲は足りているか?
火災・落雷・風災・水災・盗難・破損など、どこまで補償されているかを確認。「水災不要」と判断して外した結果、浸水被害で自己負担…というケースもあります。
2. 家財の補償額は適切か?
家財保険の補償額が実際より少ないと、被害に遭っても保険金が足りません。逆に不要なほど高額設定していると、無駄な保険料を払うことになります。
3. 保険金の支払い方式は「時価」or「再調達価格」?
再調達価格(新価)払いであれば、同じ価値のものを新たに購入できる金額が支払われます。時価払いは減価償却後の金額しかもらえません。
4. 地震保険はついているか?
火災保険に地震保険は原則セットではありません。地震による火災や津波の被害は火災保険では補償されないため、別途加入が必要です。
5. 免責金額(自己負担額)の設定は適切か?
免責金額を高くすると保険料は下がりますが、小さな被害は自己負担になります。リスクとのバランスを考慮して設定しましょう。
まとめ:火災保険の見直しで「安心・節約・納得」を手に入れよう!
火災保険は、生活環境やリスクが変わるたびに「アップデート」が必要な保険です。
見直しをしないままでは、いざという時に十分な補償が受けられず、かえって大きな出費を招く可能性もあります。
定期的な見直しと乗り換えによって、保険料の節約と最適な補償の確保が両立できます。
ぜひこの記事をきっかけに、いまの火災保険の内容を見直してみてください。
「今すぐできる節約」と「将来の安心」は、保険の見直しから始まります!